大きくなったテノヒラで。
今更ながらSTAGEで思ったことをちょこっとだけ。
5月3日、STAGEに行ってきました。
たった3時間。されど3時間。
公演が終わった後、一番初めにふと口から漏れた言葉は楽しかったでも寂しいでもなく、「よし、明日からも頑張ろ!」でした。
ずっとたのしみにしていた日が終わってしまうのは寂しかったけど、それ以上に明日から頑張ろう!って気持ちがこんなに強かったのはたぶん初めてだったような気がします。
今回のSTAGE、演出もセトリも会場の空気もメンバーの覚悟も全部大好きだけど、特に、「がんばれ」って、形には見えないけど、そっと確かに明日へ背中を押してくれるようなあの空気が本当に大好きで。
今までのライブとはどこか違う温かさと力強さがあった。
もしも君が負けそうなとき
迷わず僕に 聞かせてよ 一人じゃないよ
心には 距離なんてない
Congraturations がんばれ
Congraturations 幸あれ
最後のコングラ、気づいたら歌いながら号泣してました。
5人の5年間を振り返っていたら、なんだかその時々の自分の姿も一緒に思い出されてきて。
まだ5人に出会った頃、ランドセルを背負っていた頃から今日までが、なぜかばあっと頭に蘇ってきて。
最近悲しいこととか泣きたくなることが続いていて頑張って明日を過ごすことになんの意味も見出せなかったんですけど、今回のライブに入って、自分の明日に少しだけ頑張る意味を見つけられたような気がしたんですよね。
なんで5人じゃなくて自分に向けて泣いてんだよって自分でも思ったんですけど。笑
自分でもよく分からないけど、幸せと、安心と、少しだけ見えた明日の光に涙が止まらなかった。
強い味方ができたみたいで、後ろから誰かが大丈夫だよって抱きしめてくれてるみたいで、ぽろぽろ泣いてしまった。
アイドルが自分の中でとっても大きい存在であることは自覚していたんですけど、こんなこと今まであったかなあって振り返ってみると、そういえば私はいつも彼らを「応援する」感覚で、彼らに「応援される」感覚ってあんまり意識したことがなかったよなあと。
死ぬほど幸せをたくさん貰っているけど、周りにヲタク公表してなかったこともあってアイドルと普段の生活が繋がることって実はあんまりなかった。
「好き」な気持ちが日々の原動力とリンクすることって案外なくて、どちらかと言えばずっと現実を見ないで「好き」な世界だけを見ていたい、というか。
夢の世界で「幸せにしてもらう」ことと、現実で「背中を押してもらう」ことって私の中では全然違かった。
それはきっと、アイドルって私の生活なんてものとは程遠い世界のものだって思っていたから。
アイドルって、辛い現実から逃げる場所だと思っていたから。
近くに感じるだけ辛くなると思っていたから。
今思うと、そんな風に距離を作り始めてしまったのも大好きなアイドルという存在がきっかけだったのかもしれない。
格差があったとき、まだちいさかった私は受け止められなくて、どうしてアイドルを見て悲しまなきゃいけないんだろう、どうして心の拠り所で我慢しなきゃいけないんだろうって思ってしまって、わざわざ義務でもない趣味という場所で苦しむのがバカみたいに思えてきて、無理してでも離れようとしていたこともあった。
それから、アイドルと自分の生活を同化させることが怖くなっていたのかもなあなんて思ったり。
アイドルは、確かに私の一部であったけど、現実の一部ではなかった。
今にも消えちゃいそうな5人をひたすらに応援して、届くことのない思いを静かに紡いで、お小遣い寄せ集めて数字出して、ってそんなことしているうちにアイドルに「応援される」って感覚をどこかに忘れてきてたのかもしれない。
だからこそ、今回のライブでこんなにも大きくなった5人に背中をぐっと押してもらえたことに、すごく驚かされたし、嬉しかった。
本当に時が経って大きくなったんだなあって、大きくなった子供の手を眺めながらしみじみ思うお母さんみたいな気持ちになった。お母さんになったことないけど。笑
偉そうな言い方になってしまうけど、小さくて、守ってあげなきゃ今にも潰れてしまいそうだった5人は、もうとっくに一人で誰かの背中を押せるくらい強くなってた。
今まで紡ぎ続けた私の想いに応えるみたいに、強くなった手のひらで、今度は私の背中を押してくれた。
アイドルって決して近くもないけれど、遠くもないんだと思った。
風磨くんがよく言う「辛い時は今日この日を思い出してね」って言葉も、
健人くんの「みなさんのSTAGEを明日からも輝かせてください」って言葉も、
今なら迷いなく、その意味に辿り着ける。
明日も頑張れる気がする
不思議な力で
笑顔輝く 空で Silver Moon 輝く
私が勝手に作ってしまった距離を埋めるように、そっと寄り添って、優しい眼差しで、私の明日を想い、願い、光を照らしてくれる彼らが、好きだ。
彼らはきっともう、ただの夢王子じゃない。
5人は声が枯れるまで何度だって私達にありがとうを届けようとする。
本当にありがとうを届けたいのはずっとずっと私の方だったのにね。
私もあと少し、彼らの光を浴びながら、私のSTAGEをがんばってみたいです。
5年先も、10年先も、何十年先も、私のことをよろしくお願いします。
いつだって、私の素敵なおつきさまでいてね。